2016年6月10日金曜日

熊本復興支援コンサート報告

6月3日(金)から6日(月)の4日間、岩渕まことが被災された皆様への支援コンサートへ行かせていただきました。以前、東北応援団 LOVE EAST(以後LE)のミーティングの中で「今は東北への支援をさせていただいているが、他の地域への支援が必要とされる時が来るかもしれない、さらに関東が被災すれば私たちが支援していただく側になることもあり得る」ということが話されました。今回の熊本と大分の地震ではまさにこのことがが現実になってしまいました。

まず最初に熊本での支援活動に至る経過をお伝えします。東日本大震災のあった2011年の12月に熊本ハーベストチャーチ(中村陽志牧師)でLEのためのチャリティーコンサートが開催され、たくさんの支援金をお預かりしました。今回発災直後に中村牧師に連絡を取ったとろこ支援の要請があり、急遽LEの責任者で話し合いを持ち以前ハーベストチャーチより支援金としてお預かりした額に同額をプラスした支援金を送らせていただきました。さらに5月中旬に中村牧師から支援コンサートの依頼があり今回の活動に至りました。

皆様から東北のためにとお預かりした支援金を、LEの判断で熊本のために使わせていただきました件につきましては事後承諾となってしまいましたが、何卒ご了承いただきますようお願いいたします。今後も熊本への支援が継続することが考えられますので、熊本と大分への支援をお考えの方はお手数ですが、支援金をお送りいただく際こちらに(http://love-east.com/contact.html)お名前とその旨をお伝えいただくようお願い致します。

それでは以下今回の活動の報告をさせていただきます。

6月3日は空路熊本へ入りました。こちらは機内から見た阿蘇山です。


着陸直前の風景です。ブルーシートがたくさん見えています。


到着後は空港に近い益城町の木山キリスト教会へ立ち寄りました。益城町はご承知のように大きな被害があった町です。こちらの教会は支援活動の拠点のひとつになっています。



前の川岸に土嚢が積んでありますが、川のこちら側がこれくらい地盤沈下したとのことです。ですから橋も斜めになってしまっているところがありました。



益城町の中です。機内から見えたブルーシートが役にたたないほど損害を受けた家屋が多数ありました。







最初のコンサート会場は木山キリスト教会に近い「ふくろうの森」という老人ホームです。こちらは伺う前日に急遽決まった会場です。



司会をしてくださったスタッフの方はご自宅が全壊されたそうです。

「ふくろうの森」を後にして広安西小学校へ向かいます。こちらの体育館には多くの方が避難生活を続けていらっしゃいます。コンサートは夕方に中庭で開かれました。



コンサート前にウクレレに興味を持って集まってきた子供達です。



熊本は有明海を含め、大きな盆地のようになっており湿度が高い地域です。これから夏に向けて体育館での暮らしはかなりハードではないかと心配です。

4日は午前中に熊本市内の特別養護老人ホーム上熊本苑で歌いました。



今回全ての会場で音響を整えてくださった戸田さん(ご夫妻でいわきからボランティアして来ていらっしゃいます)とスタッフの皆さま(現地の方と札幌からの方)です。



皆さんのおかげで4日間で7回というちょっときつい(笑)予定を滞りなく終えることができました。縁の下の力もちの皆さんに心から感謝しています。

午後には熊本教会でのコンサートです。この日は雨でした。




コンサートを終えてそのまま南阿蘇の高森への移動です。途中の橋は落ちて通れませんので迂回を余儀なくされます。それも復旧工事の影響で先日通れたルートが今日は通行止めということも少なくないようです。



約2時間近くかかって阿蘇の外輪山の中にたどり着きました(以前は1時間ほど)。地震の影響で田植えが遅かったそうです。



夜は以前にもお世話になったことのある「根子岳山想」に泊めていただきました。
サイトへのリンクhttp://www.nekodakesanso.com

山想でいただいたお水です。



当初は少しでも支援になればと考えてこちらに泊めていただくことにしたのですが、今回は素泊まりということもあって「宿賃は入りません」と逆に助けていただくことになってしまいました。南阿蘇へお出かけのさいにはぜひこちらの山想にお泊りください。

5日は午前中に高森キリスト教会でのコンサートです。高森は目に見える被害はほとんどありませんが、発災直後は道路が寸断されて陸の孤島状態に陥りました。またその後の度重なる揺れでみなさんは心身ともに疲弊しています。コンサートが少しでもホッとする時間になったのならば幸いです。



終演後は午後の熊本でのコンサートのために歓談をする間もなく高森を離れました。熊本へは昨日よりも早く、1時間半ほどで到着しました。会場のハーベストチャーチは被災した中で支援活動の拠点となっています。



朝から響の戸田さんはセッティングに撤収、運転、そしてセッティングと大忙しです。歌う私もそれなりにハードなスケジュールですが、休む間もない戸田さんは本当に大変な仕事を担ってくれました。





こちらは宿泊先近くの熊本駅にあった応援メッセージ。



駅近くでもこのように被害が出ています。



熊本での活動もあっという間に6日の最終日を迎えました。この日は午前中に熊本市内の白羊保育園でのコンサートです。実は前日まで会場が保育園というだけで、一般の方がいらっしゃると思っていたのですが、移動中に「保育園の午前中ということは園児たちに向けてのコンサートかもしれない」ということに気がつき、事務局に確認をしたら「そうです」とのこと。それからは「何を歌おうか〜」と慌てて園児たち向けのプラグラム作りのために頭がフル回転し始めました。



しかしいざ始まってみればこの通り、園児たちのパワーをもらいながら楽しい時間を過ごすことができました。

帰りの便が夕方だったので、午後は昼食をとりながらゆっくりさせてもらいました。熊本は美味しいものがたくさんあります。ぜひみなさんもお出かけください。



空港へ向かう途中に熊本城を訪れてみました。石垣がこのように崩れています。









私は熊本城を最後に夕方の便で熊本を後にしました。今回はLEの援助をいただいて出かけることができましたが、今後も熊本と大分への支援要請があると思います。東北はもとより熊本と大分も含めた活動へのご支援をよろしくお願いします。
          
岩渕まこと












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