2015年6月5日金曜日

5月末の釜石支援レポート


釜石線新花巻駅ホームにて

5月29日から31日まで釜石と山田へでかけてきました。今回で打ち合わせも入れると4回目の訪問となります。そんな中で昨年から月2回のペースで持たれているウクレレ会も、みなさんが楽しみに集ってくださっていることを伺っていて、お手伝いをしている私たちも共に喜びをいただいています。

今回訪問では3回のコンサートとウクレレ会でのレッスン&ミニコンサートが予定されていました。1月は夫婦で伺いましたので車でしたが、今回はひとりなので電車での移動にしました。

29日の朝7時半に出発して釜石に着いたのが午後1時46分ですから、自宅から釜石までの所要時間は約6時間というところです。同じ東北でも福島や宮城に比べると2、3倍の移動時間を必要とします。


釜石での活動は車を使えた方が何かと都合が良いのですが、なんと釜石は大阪よりも距離があるので、ひとりでの車移動はちょっとハードで危険です。その上7〜8時間運転をしてからのコンサートはいくらなんでも無理です。

結局車で行くためには前後1日を移動日にしなければなりません。電車と車の他に長距離バスがありますが、やはり体力的に自信がないことと、前後1日の余裕を持っておかないと難しいのでなかなか踏み切れません。

「東北応援団 LOVE EAST」としては皆様からお預かりしている支援金を適切に大切に使わせていただく責任がありますので、交通費に関してもいろいろと悩みながらプランをしています。

そんな中、実は今年から毎回のウクレレ会の会費を交通費補助としていただくようになりました。これは大きな助けになりますし、一方向の関わりではなく双方向の関わりという意味合いもあり互いの関係がより深くなったように感じています。

ウクレレ会の様子です(いっぽいっぽからお借りしました)

さて今回の活動も最初は小川地区サポートセンターでのコンサートです。



釜石駅のひとつ手前の小佐野駅で「いっぽいっぽ」の高橋先生に迎えていただき、その足で会場入りです。会場ではすでに「いっぽいっぽ」のスタッフの方々が音響やお茶会の準備を始めてくださっていました。

コンサートは2時半スタートです。こちらでのコンサートは3度目ですが、仮説から復興住宅へ引っ越した方もいらっしゃるそうで、これまでよりは人数が少ないように感じました。

コンサートは40分間の予定でしたがアンコールの曲で踊り出す人が出たりして、結局1時間近いコンサートになりました。その後はお茶会です。被災地でコンサートを開くことには意味がありますが、その後の時間も大切です。今回はこれまでよりもゆっくりとみなさんのお話に耳を傾けることができました。

コンサートを終えて、車で10分ほどのところにあるいっぽいっぽのボランティアセンターに向かいました。釜石にはホテルがいくつかありますが、復興工事関係者で部屋が埋まっていて予約が難しいということもあり、毎回ボランティアセンターに泊めていただいています。そしてこのボランティアセンターで月2回のウクレレ会が持たれています。この日も夕方にウクレレ会が持たれました。

この日のウクレレ会は課題曲の「お嫁においで」のクリニックです。ひとりひとり順番に弾いてもらい僕がアドバイスをしました。毎回少しづつ腕前をあげていくみなさんの熱心さに圧倒されます。そして普段ウクレレ会をリードしてくださっている高橋先生に心から感謝しています。

アドバイスの後は30分ほど歌いました。最近「永遠鉄道」というオリジナルをウクレレで歌っているのですが、これが大好評でみなさんの熱い拍手をいただきました。

この日ボランティアセンターにはいっぽいっぽのスタッフの方と海外からボランティアで来日しているふたり、そして僕と同じ電車でボランティアにいらっしゃった関東からの方と僕の5人が宿泊します。民家を使いやすく改装したボランティアセンターですので、まるで家族のような感じでの滞在となります。移動と2度のコンサートのおかげで、夜はぐっすりと休むことができました。

外国からのボランティアのために毎日日本語教室が開かれているようです
ところで、岩渕まこと、和牛、お好み焼き、試練っていう1行はなんでしょうか(笑)

30日は午前と午後にコンサートの予定がありました。両方ともに新しく建てられた復興住宅に付属する集会場が会場です。

野田地区の復興住宅です

復興住宅の近隣には元々から住んでいた方、復興住宅に新たに入居した方、また依然として仮設住宅での生活が続いている方、という3通りの立場の方々が混在しています。みなさんが被災者であることに変わりはありませんが、それぞれにいろいろな思いや気遣いがあり複雑です。

中妻公民館でのコンサートの様子(いっぽいっぽからお借りしました) 

そんなみなさんの交流の場を「いっぽいっぽ」のような支援団体が間に立ってプロデュースをしているわけです。しかし大震災から4年が経ち支援団体もかなり少なくなりましたので、継続した支援活動を行っている団体の存在が以前にも増して重要になってきています。

31日は山田の山田の「いっぽいっぽカフェ」が午前中教会となり、礼拝が持たれました。「いっぽいっぽ」はキリスト教系の支援団体ですが、以前はこのような形での礼拝は持っていなかったそうです。しかしカフェに集っている地元のみなさんからの声があがって、カフェでの礼拝を始めたとのことでした。それはある意味いっぽいっぽはこの地を離れないという表明と言えるのかもしれません。

「東北応援団 LOVE EAST」も「いっぽいっぽ」との出会いをいただき、長期支援のイメージがクリアになってきました。お互い良いタッグをくみながら有機的な支援活動をこれからも続けてゆきたいと願っています。

今回もみなさまに支えていただきながら、とても有意義な活動が行うことができました。次回は秋には釜石へ伺いたいと願っています。今後とも「東北応援団 LOVE EAST」へのみなさまからのご支援をよろしくお願いします。






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