2018年6月8日金曜日

ありがとうは奇跡のことば

5月23日に岩手県入りをし、24日午後から26日午前まで釜石で4回のミニコンサートと定例のウクレレ会に参加しミニコンサートをさせていただきました。今回は夫婦で伺いましたので移動は車にしました。車の方が現地での移動をどなたかにお世話にならなくてもできるので良いのですが、ひとりで伺う場合は電車移動の方が経費が安く済むのでそうしています。


さて今回の最初の会場は釜石市内の海に近い復興住宅只越4号です。


こちらへはこれまでに数度伺っているので、顔見知りの方々が集ってくださいました。復興住宅の集会室でコンサートをする理由のひとつはそれぞれの復興住宅住宅のコミュニティー作りです。ゴミ出しの管理から、互いの安否確認まで、コミュニティーの必要は多岐にわたります。ですからコミュニティー作りを支援することが必要でであり急務なのです。

2日目の午前中は港が見える嬉石第1アパートです。


こちらは県の復興住宅になります。こちらでは被災時のことに話が及び、皆さんがどれだけのトラウマを抱えていらっしゃるのかを改めて教えられました。あるご婦人の「ありがとうは奇跡のことば」ということばが忘れられません。

午後は古くからの釜石の中心街にある浜サロンへ伺いました。


消防団の2階が会場で地域の方がたくさん詰めかけておられました。中には制服姿の婦人警官さんもいらっしゃいました。婦人警官の方を前にして歌うのはなんとなく緊張するものです。この婦警さんは新任の方で、「この地域に住んでいらっしゃる方々を知っていてもらいたい」というサロンのリーダーからの依頼で職務としておいでになっていたのです。

浜サロンにはボランティアで観光ガイドをなさっている方がいらっしゃっていて、初めて知る釜石の歴史をたくさん教えていただきました。また「北上夜曲」の作者の生歌を聴いたことがあるという方もいらっしゃって、いろいろと会話がはずみ、コンサートを含めて2時間半くらい楽しく過ごさせてもらいました。

そして夜は小佐野公民館でのウクレレ会です。



ウクレレ会が始まって3年くらいになるでしょうか。今回は皆さんの音色がとてもウクレレらしくなっていて、とても嬉しく思いました。ミニコンサートとワンポイントアドバイスなどをさせていただき、再会を約束しながらお別れしました。

最終日の午前中は小川地区サポートセンターです。


この場所はこれまで数度伺っています。例のコンサート中に踊りだした方がいらっしゃった会場です。そして『ありがと音頭』を最初に披露した会場でもあります。今回は土曜日ということでデイサービスでこられている方々が中心でしたが、近隣からもコンサートを聴きに来てくださった方々もいらっしゃいました。そして今回もサプライズがありました。それはコンサート終了後に会場で歌い出した方がいらっしゃったことです。この方は以前流しをなさっていた方だそうで、愛おしそうに歌っていらっしゃいました。


この午後は次の目的地である青森県の十和田へ走ったのですが、滅多にない機会なので宮古、久慈と続く沿岸沿いの国道45号線を走りました。最初は美しい景観を楽しみながらドライブをしていましたが、やがてたくさんの小さな集落が被災している様子が見えてきました。これらの地域に支援の手は届いたのでしょうか。走りながらこれまでは気がつかなかった被災の現実を改めて教えられた旅となりました。

3月に演歌歌手の渥美二郎さんと対談をさせていただく機会があり、東北応援団 LOVE EAST のこともお話ししています。よろしかったらごらんください。ヒューマンドキュメントチャンネル『気分は各駅停車





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